同盟育成会・同盟学寮の創立82周年記念会が10月16日、東京都千代田区内幸町の日本プレスセンタービルで開催されました。参加者は同盟学寮の寮生のほか、財団の評議員、理事・監事、学寮のOBら108人。記念会の開催は2020、21年と見合わせており、19年以来3年ぶりのこと。
記念会に先立つ講演会では、帝京大学教授で元時事通信社解説委員長の軽部謙介氏さんが「木を伐りて年輪を見よ」の演題で、寮生に向け、社会で活躍する際の4つのポイントを伝えました。いずれも自身の体験を踏まえたもので、「相手の視線に立って考えてみる」「物事の本質や背景を含めた『構造』をみよう」「十分な情報収集を踏まえて、自分の直感を大事にしてほしい」「自身の能力を引き出してくれる名伯楽に出会う準備をしておこう」と、分かりやすく話していました。
記念式典ではまず、福山正喜理事長が挨拶に立ち、同盟育成会の歴史に言及しながら、学寮運営を続ける重要性を強調しました。
市谷寮の森内日萌副委員長は、入寮直後にコロナ禍で寮が一時閉鎖した思い出に触れ、寮を離れても単位取得等で先輩寮生からアドバイスしてもらったことに感謝していることを伝えました。白山寮の濱田慎太郎委員長は新型コロナ感染予防で「変化がいろいろあった」と語った上で、新たな寮運営に向けて意欲をみせています。
最後に寮長2人が挨拶し、「コロナ感染者はいたが、クラスターにもならず、重篤な症状になった者もいなかった」(白山寮・宮城孝治寮長)、「自制心と自己管理が必要な寮での経験は人生でも必ず役立つ」(市谷寮・齋藤美保子寮長)と話しました。