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感染対策しながら惜別のつどい=卒寮生送別会

恒例の卒寮生送別会は、コロナ感染防止の観点から、白山寮と市谷寮で別々に開かれた。

このうち白山寮は、2月7日午後3時から一階の食堂に寮生が集まり、マスク着用、換気を徹底して開催した。惜別の機会を大切にしたい思いと感染防止を両立させるため、各寮の自治委員会で長く議論を重ねてきた。


卒寮生一人ずつに対し、在寮生が「贈る言葉」を読み、記念のプレゼント(タンブラー)を渡す。

その後、卒寮生たちが「4年間ありがとう」「同期の皆さんに感謝したい」と挨拶。夏に退寮した大学院生も参加し「毎日お風呂がわいていることを当たり前のことと思わずに過ごしてください」と後輩たちに話した。会に併せ、コロナ禍で12月に開催できなかったクリスマスパーティーの出し物も披露された。例年と違いアルコール類はなし、差し入れのお菓子とお茶でささやかな送別のひと時を過ごした。


市谷寮の卒寮生送別会は、白山寮と同じ2月7日に寮食堂で開催された。コロナウイルス感染予防を第一に、今年度は卒寮生のみが集まり、飲食も割愛、送り出す側の寮生は動画を通じて参加するプログラムを学寮委員会が考え出した。

後輩寮生たちはダンスや”歌つなぎ”などを取り入れて、卒寮生へのビデオレターを3本作製。

企画と編集に凝った動画からは、対面での送別に遜色のない、先輩に対する感謝の気持ちや名残惜しさが伝わり、卒寮生15人は大いに楽しんで鑑賞した様子だった。


齋藤寮長の挨拶に続き、一人ずつ記念品のマグカップを受け取った卒寮生は「寮に入ったお陰で知り合いのいない東京での生活でも、ホームシックとは無縁でいられた」「共同生活を通して成長できたと自分で思う」等、寮生活を振り返り思いを語った。3月25日までにめいめい住み慣れた市谷寮を離れ、社会人として一歩を踏み出す。