同盟学寮の2018年度の対面式が、4月8日(日)に市谷寮で行われた。今年の新寮生は、市谷14人、白山16人の計30人。先輩の在寮生約80人と、この日正式に顔を合わせた。午前11時、同盟育成会の佐藤陽信・事務局長が開式の辞を述べた後、市谷、白山の新寮生の名前を1人ずつ読み上げる。呼ばれた寮生は、起立してあいさつをした。
山内豊彦理事長が「新寮生の皆さん、同盟学寮へ入寮おめでとう」と、次のようにあいさつされた。「同盟学寮は78年目を迎えるが、対面式は77年前からずっとやっている。新寮生と在寮生が正式に顔を合わせ、楽しく有意義な寮生活にしていくスタートラインであり、意味のあることだと思う」「これから2年~8年間を寮で過ごすことになる。同じ釜の飯を食べ2人部屋で、委員会の決まりを守り自主運営のもとで生活していく。こういう機会は願ってもないことだ」
「日本の異なる地域から異なる学校に入った人たちが一堂に会し、社会に出る前の最も大切な時期を送る。これからの長い人生の中で、寮で過ごした時期に培った価値観や人生観は大きく左右する。ぜひ大事にしてほしい。あいさつは寮の基本中の基本。同盟学寮の一つの売りになっている。あいさつは人と人とのコミュニケーションを、きちんととる」
「こんにちは、さようなら、ありがとうの言葉は、人の胸を打つ。ぜひ言ってほしい。就活の面接で、採用担当者から寮生は好感を持って迎えられる。あいさつがきちんとでき、コミュニケーションが取れる、メンタルが強いと好評だ。今年の新寮生と面接した時、将来の目標をしっかり持っている人が多いと感じた」
「自分の意見をしっかりと持って、ぜひ掲げた目標をやり遂げてほしい。初志を貫徹することは大切だ」。卒寮生の具体例を何人か紹介し「自分で見つめ、豹変するのもいい。大いに自分を高め、飛躍してほしい。切磋琢磨して、有意義な寮生活を過ごしてください」と話された。
次に、黄田秀夫・白山学寮長は「白山寮は16人の新しい男子寮生を迎え入れた。今年は男子の入寮希望者が30人を超え、皆さんはほぼ2倍の倍率の中から選ばれた。寮生活に1日も早く慣れてほしい。同じ部屋の先輩や同期の仲間たちと、お互いのよさを認め合い、勉強に遊びに切磋琢磨していってください」
「皆さんは、同じ大学でも、学部や学科がそれぞれ違う。昼間授業のない人もおり、さまざまだ。他人のペースに巻き込まれず、自分の学業にしっかり目を向けてください。働きながら学ぶことは想像以上に大変だと思うが、どうか明るく、楽しく充実した寮生活を精いっぱい送ってください」と、あいさつした。
市谷寮の齋藤美保子学寮長は「寮になじむには、多彩な寮生と会話を交わし、ルールを理解するのが近道。寮生として初心を忘れずに、かけがえのない学生生活を大切に過ごし、将来なりたい姿や仕事へ近付いていくよう期待し、応援しています」と、祝辞を述べた。
続いて、新寮生が1人ずつ前に立って、自己紹介。出身地や大学、相部屋の人、趣味などを披露した。中には「「アオウミガメを食べていました」「アピールポイントは、よく笑うこと」「前髪にはこだわりがあります」「日舞を10年やっています」「極真空手同好会に入ります」「落語研究会に入ろうと思う」など、さまざまな抱負が続いた。
次に、市谷寮の荒竹奈緒委員長は「市谷の新寮生は14人。私も入寮した時には、同期は14人だったが、3年目を迎え8人に減った。卒寮した人もいたが、思わぬ別れをした人もいた。いろいろあったので、いつ別れがくるか分からない。この出会いを大切なものにしてください」と、歓迎の言葉を述べた。
白山寮の臼井佑作委員長は「新寮生の皆さんは今、いっぱい不安があると思う。1人暮らしをしたかったとか、相部屋は面倒くさいなとか。寮生活を楽しいものに変えるには、いろいろなつながりを持つことだ。同期の横のつながりはもちろん、縦や男女間も。つながりを意識していくと、楽しくなると思うし、一生の中で一番の友人や先輩と出会えると思う。初心を忘れず、勉強にも精を出して寮生活を過ごしてください」と述べた。
最後に、佐藤常務理事が、白山寮の管理人兼調理人・小宮一さん、美代子さん夫妻と、4月から市谷寮の管理人兼調理人に就いた遠藤美紀夫さん、康子さん夫妻を紹介した。遠藤さんは「東京のお父さん、お母さん代わりになるよう、精いっぱいやらせていただきます」とあいさつされた。
対面式が無事終了し、新寮生の集合写真を撮影して散会となった。