同盟学寮市谷寮と白山寮の寮生にとって、年末を飾る最大のイベントであるクリパ。
平成28年12月11日(日)午後、白山寮に男女の寮生85人が集まり、OB、OG11人が駆けつけた。
3時からの第1部は、4月に入寮した新寮生が出し物を披露。 6時からの第2部は、ごちそうを食べながら懇親会-と、楽しいひと時を過ごした。
第1部は、白山寮の室園委員長、市谷寮の荒井委員長の両委員長による司会で、元気にスタート。女子はかわいい仮装姿で、舞台を見つめる。男子は2人~3人が1組になってコントや漫才、女子はダンスチーム2組、コントが1組。コントは女友達同士の“マウンティング”がテーマ。ブラックユーモアで笑いをとっていた。
ダンスは経験者3人が集まった切れのよいかっこいい系と、寮生5人がセーラー服で踊るかわいい系。どちらも想像以上の熱演で、男女ともに2カ月以上積み重ねてきた練習の成果を十二分に発揮していた。
午後6時ごろから、第2部懇親会の開始。10のテーブルに、白山寮の管理人・調理人の小宮さんが腕をふるった料理が並ぶ。食事の合間にOB・OGと旧交を温め合いながら、あちこちに集まって写真撮影する姿が見られた。ビンゴゲームなどの遊びと懇談を織り交ぜて、8時半にはお開きとなった。
クリパを終えて 文化担当委員の思い
約3ケ月間の苦悩と葛藤 ー逃げるは恥だし、役にも立たないー
世間では“逃げ恥”と呼ばれる「逃げるは恥だが役に立つ」というドラマが流行しているが、文化としての活動では逃げるは恥だし役にも立たなかった。今、私は達成感よりもクリパを終える事が出来た「安堵感」に浸っている。
まず、皆様に考えていただきたい。学生時代に打ち込んだスポーツ等ならば自信を持って新人に指導できるだろう。しかし、文化全員が漫才、コント、ダンスに関しては全くの素人である。素人の私達が新人の前に座り、厳しくネタや振り付けについて指導しなければならない。これは苦痛であり、自らの発言にも自信が持てなかった。少しでも自信が持てるようになろうと、男子の文化はお笑い芸人のネタを見たり、ネタの構成について勉強したりした。
クリパの準備期間中、たくさんの事柄で寮生とぶつかった。自分の意見を真っ向から伝え、何事からも逃げずにぶつかった事により、とてもよいクリパを作り上げることが出来たとあらためて思う。自分の意見を伝える事の大切さを、あらためて学んだ。
準備期間に起きた「事件」を1つ紹介したい。合同練習の終盤に先輩寮生2人から、文化に対し「クリパは、寮生全員で作り上げるもので、文化と新人だけで作るものではない」との手厳しい注意をいただいた。今、振り返ると、適切なアドバイスを頂戴したと思うが、当時の私はそのように思う事は出来なかった。全く相手の助言を理解しようとせず、自分が全て正しいと思い込んでいた。「天狗になっていた」自分を恥ずかしく思う。
しかし、先輩からの指摘をきっかけに、クリパのことをあらためて考えさせられ、多くの新人にも自分たち文化の気持ちが伝わったと思う。物事から逃げずにやることで恥をかかず、クリパ本番に役立てることが出来た。
本番は皆様ご存じの通り、成功だった。その成功の裏には、さまざまな出来事があり、人知れぬ苦悩と葛藤があったということを知っていただければ幸いである。
また、来年のクリパでも新しい文化担当は、同様の苦悩や葛藤を味わうだろう。寮生の皆さんも、今回の私達にしていただいたように厳しくも優しい対応をしていただけることを切に願う。
最後になるが、新人の皆さん、お疲れさまでした。(文化・上野友寛)